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【心理カウンセリングってどんなことするの!?】効果と方法をわかりやすく解説!
- カウンセラーに相談したいけど…カウンセリングって実際何をするかわからなくて不安!
- カウンセリングを受けるとどうなるのかちゃんと知りたい!
- 自分がカウンセリングを受けてちゃんと効果あるのかな…?
「話を聞いてくれる」「悩みを解決してくれる」カウンセリングに対する一般的なイメージはこうです。でも…実際ってどうなんだろう?
よくわからないのに相談なんてできないよ!
カウンセリングをひとことでいうと「対話によってこころを元気にする行為」です。この記事では、カウンセリングとはどのようなものか、詳しく解説します。記事を読むことで、これからカウンセリングを利用しようとしている人が、カウンセリングについて今より具体的にイメージできるようになるお手伝いをします!
-ライター自己紹介-
Writer:K.Suzuki
資格:臨床心理士・公認心理師
キャリア:心理職(教育領域・保健領域)
教員(大学・大学院)
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- この記事は、オンラインカウンセリングを実施しているオフィスのカウンセラーが執筆しています。
- ライターは臨床心理士・公認心理師ダブルライセンスのこころの専門家です。
- オンラインカウンセリングの利用を検討している人に役立つ情報を発信しています!
当オフィスは臨床心理士/公認心理師によるオンラインカウンセリングを実施しています。オフィスの詳細やカウンセリングのご予約はこちらのページをご覧ください。
カウンセリングとは
カウンセリングは対話によってこころを元気にする行為
カウンセリングをひとことでいうと「対話を通じてこころを元気にする行為」です。
「辛いとき」「悲しいとき」「困っているとき」苦しい気持ちを誰かに話しすこころが軽くなります。人に話すというのは、そんな不思議な力があります。カウンセラーは、その不思議な力を最大限活用できるように訓練している人たちです。
対話とは、面と向かって大切な話をすることです。カウンセラーは、クライエントとちゃんと対話ができるように、日々訓練に励んでいます。
「どう」対話をするかが専門行為
カウンセラーは、こころの専門家としてクライエントと対話をします。そして、専門家として対話をするために、カウンセリングの技法を学びます。
実は、カウンセリングには様々な流派があり、流派によって異なる対話についての考え方を持っています。
精神分析
精神分析のカウンセラーは、クライエントの無意識に悩みや苦しみの核があると考えます。
精神分析のカウンセリングでは、クライエントに自由に語ってもらうことからカウンセリングは始まります。自由な語りには、必ず無意識に通じる道があります。そして、無意識の中にこそクライエントが抱える問題の核があると考えます。そして、無意識に隠された問題の核を拾い上げ、クライエントの人生に統合するお手伝いをします。
来談者中心療法
来談者中心療法のカウンセラーは、クライエントには、自分で元気になる力が備わっていると考えます。
カウンセラーは、クライエントの話を受け入れ、共感し、感じたことを率直に伝え返すことを基本的な態度とします。そうしたカウンセラーの態度が、クライエントの「元気になる力」を最大限発揮するのをサポートするのです。
認知行動療法
認知行動療法のカウンセラーは、クライエントを悩ませる原因は「認知」にあると考えます。
カウンセリングでは、クライエントがどのような「認知」に困っているのか整理し、「認知の歪み」の修正を試みます。認知行動療法では、対話だけでなく、ワークシートを使用したり、課題を出したり、多種多様な手段でクライエントに介入します。
より詳しくはこちらから
>>精神分析の詳細はこちらをご覧ください。
>>来談者中心療法の詳細はこちらをご覧ください。
>>認知行動療法の詳細はこちらをご覧ください。
カウンセリングが役に立つ人
カウンセリングが役に立つのは「自分の意思」を持っている人
カウンセリングの基本的な構造は、「クライエントが自分の問題を考えることをカウンセラーに手伝ってもらう」です。そのため、カウンセリングを進めるうえで、クライエントが「自分で」元気になりたい、変化したいと考えていることがとても重要なのです。
クライエントに「自分の意思」がないと、カウンセリングは前に進みません。「自分の意思」は、強いものである必要はなく、ほんのわずかで良いのです。小さな「自分の意思」でもカウンセリングの場に持ち込めさえすれば、あとはカウンセラーがその意思を育てるお手伝いをします。
「自分の意思」は人それぞれ
唐突に「自分の意思」といわれても、ピンとこないかもしれません。そこで、カウンセリングを利用する人が持つ「自分の意思」の一例を挙げます。
- 仲良くなってもすぐに人間関係が切れてしまう。関係を長く続けられるようになりたい。
- どうしてもギャンブルやお酒やタバコに溺れてしまう自分を変えたい。
- 気分の波に翻弄されずに生活したい。
- 妻を、恋人を、家族をちゃんと大切にできるようになりたい。
- 浮気ばかりしてしまう自分をどうにかしたい。
- 寂しいときに寂しいと言える自分になりたい。
- 子どもをちゃんと褒めてあげたい。
このように、今より少し元気になりたい、今より楽に生きられるようになりたい、そんな「なりたい」が自分の意思です。決して崇高な意思である必要はないのです。
カウンセリングが役に立たない人
「自分の意思」でカウンセリングを利用していない人には役に立たない
カウンセリングの主体はあくまでクライエントですから、クライエントのなかに、わずかでも「〇〇したい」という気持ちがないと先にすすめません。
「本当は嫌なのに親に予約された」「教師に無理やり連れてこられた」人のカウンセリングがうまくいかないことが多いのはそのためです。
決して強い気持ちである必要はなくて、ほんの少しで構いません。自分で「元気になりたい」「変化したい」そう思ってカウンセリングを予約することが大切です。
カウンセリングの効果
カウンセリングの効果は、「今より少し生きやすくなる」こと
カウンセリングを利用したからといって、問題が解決したり、別人になれるわけではありません。
カウンセリングをはじめるとき、多くの人は、悩みや苦しみをひとりで抱えられなくなって、押しつぶされそうになっています。そうした悩みの元凶は、人の本質に深く結びついていることが多く、一生消えてなくなることはありません。
でも、カウンセリングには意味があります。
カウンセリングでは、そんな悩みの元凶を抱えながら、どう明日を元気に生きるかを考えるのです。
元凶とは、例えば、性格の特性であったり、忘れたくても忘れられない記憶であったり、時には家族であったりします。
ひとりで考えると押しつぶされてしまうけれど、ひとりじゃなければ取り組めることもあります。そして、その共同作業者としてのプロフェッショナルがカウンセラー(臨床心理士・公認心理師)なのです。
カウンセリングって具体的に何をするの?
カウンセリングでは、悩みのうしろに隠れたあなたのこころを一緒にみつめます
例えば、次のようなカウンセリングの過程があります。
寂しいときに寂しいといえず、いつもニコニコ誤魔化してしまう人がいました。いつしか寂しさが彼の胸を覆いつくし、苦しみが限界を超え、カウンセリングを予約しました。
カウンセリングでカウンセラーと対話を繰り返すなかで、彼は、寂しいことを相手に伝えると、重く受け取られるのではないか、そうして拒絶されてしまうのではないかと考えてしまう癖があることを発見しました。
さらに、そうした癖の根っこは、兄弟が多くて両親に寂しさを素直に表現できなかった子ども時代にあることにも気づきました。
普通、人はこうした自分の苦しみのルーツを意識できません。カウンセリングでは、カウンセラーとクライエントが手を取り合って、苦しみのルーツを探し、これからどうしたら良いか、一緒に考えます。
そして、あるときは、今、クライエントが寂しさを伝えたい相手は、かつての両親とは違うことを確認して「寂しい」と伝えてみることを提案したりします。
また、あるときは、今、クライエントを愛してくれている人が確かに存在していることを発見して、かつての寂しさは、今はもう無いことを確認します。
これはあくまで一例で、今あなたを苦しめているこころの問題にどう向き合っていくか、一緒に考えるのがカウンセリングです。
カウンセリングには基本的な流れがある
カウンセリングの3ステップ「インテーク面接」「カウンセリング」「終結」
インテーク面接
インテーク面接とは、カウンセラーとクライエントの最初の出会いの場です。クライエントは、どんな悩みでカウンセリングを予約したのかをカウンセラーに伝えます。
カウンセラーは、自分のオフィスで引き受けられる悩みか検討し、引き受けられると判断したら、カウンセリングの方針を伝えます。このとき、自分はどのようなカウンセリングの訓練を受けていて、どのような方法でカウンセリングを進めるかということも説明します。
カウンセリング
インテーク面接が終了すると、本格的にカウンセリングがはじまります。
最初はカウンセラーとクライエントの信頼関係を構築することが中心になりますが、次第にクライエントのこころの深いところを共に見つめる作業に入ります。そして、クライエントが、今後自分のこころをどう付き合っていくか、検討していきます。
終結
クライエントがある程度自分のこころと折り合いをつけて生活できるようになると、カウンセリングを終える作業に入ります。いきなり終結してしまうと、クライエントの負担も大きいので、数週間から数ヶ月かけて、カウンセリングを終えた後の生活について話し合います。
多くのオフィスでは、また困ったことがあったらいつでも相談できることをお伝えして、カウンセリングを締めくくります。
期間や頻度
カウンセリングは、長期間に及ぶことも少なくありません。数ヶ月から数年かけて、じっくり対話を行います。頻度については、経済状況など、現実の問題もしっかりと考慮しなくてはなりません。隔週、月一、各月など、さまざまな形態で行うことができます。
カウンセリングはどこで受けられるの?
カウンセリングは様々な機関で利用できます
カウンセリングが利用できる機関を大きくわけると、医療機関・個人開業・一般企業があります。それぞれの特徴をまとめました。
機関種別 | 内容 | 特徴 | カウンセラー | 形態 |
医療機関 | 病院やクリニックが治療の一環で行うカウンセリング | 限られた範囲ではあるが、保険適応でカウンセリングが利用できることもある。 | 臨床心理士・公認心理師や、精神保健福祉士など心理支援の専門家がカウンセラーを務めることが多い。 | 基本的には、医療機関の敷地内で行うカウンセリングが主となる。 |
個人開業 | 臨床心理士や公認心理師が個人で提供しているカウンセリング | 開設者が専門とする特色のあるカウンセリングが利用できる。(精神分析など特定の流派を主軸にしたカウンセリングなど) | 臨床心理士・公認心理師であることが多い。ホームページで確認できる。 | 対面だけじゃなく。オンラインでカウンセリングを利用できるところも多い。 |
一般企業 | 一般企業が運営しているカウンセリングサービス | たくさんのカウンセラーから自分に合ったカウンセラーを選べることを強みとしているところが多い。 | 臨床心理士・公認心理師以外の資格を保有している人も多数所属している。 | オンラインカウンセリングを主軸にしているところが大半。 |
カウンセリングの料金
カウンセリングの料金は5,000円から15,000円の範囲で利用できるところがほとんどです。
カウンセリングは「元気になりたい人」「変化したい人」をカウンセラーがお手伝いするものです。
カウンセリングでは、「元気になりたい人」「変化したい人」をカウンセラーがお手伝いします。
お手伝いの仕方は流派によって異なりますが、より良いお手伝いができるように、カウンセラーは日々訓練に励んでいます。
もし、あなたが今こころのことで困っていて「元気になりたい」「変化したい」という気持ちがあれば、カウンセリングを利用する価値があるかもしれません。
現代は、いろいろなところでカウンセリングを利用する機会があります。情報はインターネットに溢れていますので、ぜひ調べてみてください。
当オフィスは臨床心理士・公認心理師のオンラインカウンセリングを行なっています
当オフィスは、臨床心理士・公認心理師のオンラインカウンセリングを行なっています。カウンセリングを検討している方は、ぜひ一度こちらのホームページをご覧ください。