【オンライン心理カウンセリングのメリット・デメリット5選!】選ぶ前に吟味したい注意点

メリット・デメリットアイキャッチ

2023.02.08.掲載
2023.02.17.改定

  • オンラインと対面、カウンセリングするならどっちが良いのかな…
  • オンラインカウンセリングが良いって聞くけど、デメリットもあるんじゃないの?
  • やっぱりカウンセリングは対面の方が良いんじゃないの!?

オンラインでカウンセリングができるって、一見とても嬉しいサービスに感じますよね。「でも…本当に大丈夫かな?」

お金がかかることだし、失敗したくない!

当然の気持ちです。オンラインカウンセリングは、ビデオ通話を使って自宅からカウンセリングができるため、とても便利で、クライエントにとってメリットが大きいのは事実です。しかし、その分デメリットもあります。この記事では、オンラインカウンセリングのメリット・デメリットを詳しく解説します。そして、あなたがオンラインか対面か、カウンセリングを選ぶお手伝いをします。

ライター自己紹介-

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Writer:K.Suzuki
資格:臨床心理士・公認心理師
キャリア:心理職(教育領域・保健領域)
教員(大学・大学院)

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  • この記事は、オンラインカウンセリングを実施しているオフィスのカウンセラーが執筆しています。
  • カウンセリングや、こころの元気に関連するテーマを扱っていきます。
  • ライターは臨床心理士・公認心理師ダブルライセンスのこころの専門家です。

この記事は、オンラインカウンセリングを専門とする機関が運営しています。詳細はこちらをご覧ください。

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目次

オンラインカウンセリングとは

オンラインカウンセリングとは

臨床心理士・公認心理師がオンラインで行う心理カウンセリング

この記事でいうオンラインカウンセリングは、オンラインで行う心理カウンセリングのことを指します。つまり、カウンセリングの訓練を受けた臨床心理士/公認心理師による、こころの支援を目的とするカウンセリングです。

>>心理カウンセリングについて詳しく知りたいという方は、こちらの記事をご覧ください。

オンラインカウンセリングの全体像を知りたいという方は、こちらの記事をご覧ください。

オンラインでも心理カウンセリングはできます

カウンセリングというと、「相談室で、ソファーに座って、カウンセラーと向かい合って対話する」というイメージが強いですが、オンラインカウンセリングは、ビデオ通話でカウンセリングを行います。

ビデオ通話でカウンセリングができるの!?

そう心配する方もいます。確かに構造は違いますが、オンラインでもちゃんと心理カウンセリングはできます。もちろん、対面のカウンセリングに比べて劣っていることもありません。オンラインならではのメリットはたくさんあります。

オンラインと対面の比較については、こちらの記事をご覧ください。

オンラインのメリットとデメリットをしっかり吟味しましょう

クライエントにとって、とても有益なオンラインカウンセリングですが、オンラインカウンセリングには、オンラインゆえのデメリットも確かにあります。オンラインか対面か、カウンセリングの形式を選択するときは、双方のメリットとデメリットをよく吟味して決めましょう。

オンラインカウンセリング5つのメリット

5つのメリット

オンラインならではのメリットがたくさん

オンラインカウンセリングは、自宅からビデオ通話を使って行うカウンセリングです。移動しなくて良い分、たくさんのメリットがあります。今回は、なかでも特に大きなメリットを5つ紹介します。

  1. 移動しなくて良い
  2. 対面よりも圧迫感が少ない
  3. 安心できる場所でカウンセリングができる
  4. どこの地域のオフィスも選べる
  5. 利用するまでのこころの負担が少ない

移動しなくて良い

移動のコストが削減できる

オンラインカウンセリングで一番大きなメリットは、移動コストが削減できることです。具体的に削減できるのは次の3つです。

  • 移動時間
  • 移動手段
  • 交通費

この3つの移動コストが削減できるころで、カウンセリングがとても利用しやすくなります。

隙間時間でカウンセリングが利用できる

移動時間が削減できることで、隙間時間を使ってカウンセリングが利用できるようになります。これが、オンラインカウンセリング一番のメリットです。

対面のカウンセリングでは、カウンセリングと移動合わせて2〜3時間は確保する必要があります。定期的にまとまった時間を確保するのは、仕事や家事・育児に従事している人にとっては難しいです。

一方、オンラインカウンセリングでは必要最低限の時間を確保できれば良いです。

忙しくても大丈夫

オンラインカウンセリングなら、カウンセリンスの時間50分だけ確保すれば良いので、今まで諸々の理由で時間が確保できなかった人もカウンセリングを利用できるようになります。

移動手段がなくてもカウンセリングを利用できる

オンラインカウンセリングでしたら、移動の心配をせずにカウンセリングが利用できます

「通える場所にオフィスがない」「車でしかオフィスに通えないのに免許がない」など、どうしようもない理由でカウンセリングが利用できない人もたくさんいます。

オンラインカウンセリングは、インターネット環境さえ整っていれば自宅からカウンセリングが利用できるので、移動手段を気にせずカウンセリングを利用できます。

交通費がかからない

カウンセリングの交通費は高額になりがちです。

というのも、カウンセリングを行っているオフィスは思いのほか少ないです。また、カウンセラーとの相性も大切で、仮に近場でオフィスを見つけることができたとしても、相性の良いカウンセラーがいるとは限りません。

そのため、どうしても遠方のオフィスのを利用しなくてはならない人が多いのです。

カウンセリングは長期間に渡って定期的に行うものですから、1回数千円の交通費が節約できるというのは、クライエントにとってとても助かります。

対面よりも圧迫感が少ない

オンラインカウンセリングは、対人刺激が少ないのが特徴です。

対面のカウンセリングで、目の前にカウンセラーがいるというのは、とても緊張するものです。

人の刺激が強い

カウンセラーの視線表情匂い空気は強い刺激になります。また、メモをとるカウンセラーの場合は、「何を書いているんだろう…」と気になって、集中できないクライエントも多いです。

オンラインでは、カウンセラーから受ける刺激はかなり薄くなります

距離が安心

オンラインカウンセリングでは、画面越しにカウンセラーと話します。そのため、余計な情報が遮断され、対面ほと強い刺激を感じません。ですから、オンラインの方が、対面よりもリラックスしてカウンセリングに臨めるという人も多いのです。

安心できる場所でカウンセリングができる

自宅や自室など、安心できる場所でカウンセリングができるというのも大きなメリットです。

慣れないオフィスでカウンセリングをするのは、緊張するものです。

場所見知り

慣れない場所や匂いに弱い方は多いです。「慣れるまでオフィスでリラックスするのが難しい…」そう感じる人もたくさんいます。

自宅や自室からアクセスできるオンラインカウンセリングでは、そんな心配は無用です。

部屋はリラックス

カウンセリングは、自分のこころを見つめるデリケートな作業です。「自宅が安心できる」「自分のお部屋が一番リラックスできる」という方にとって、オンラインカウンセリングは、快適な環境で自分のこころを見つめられる嬉しい選択肢になります。

どこの地域のオフィスでも選べる

自宅からどこの地域のオフィスでも予約できるのが、オンラインカウンセリングの良い所です。

好きなオフィスが選べる

カウンセリングを利用するとき、多くの人はインターネットで情報を探します。対面のカウンセリングでは、オフィスのホームページを見て、「ここ良いな!」と思っても、遠方の場合は予約をできません。しかし、オンラインカウンセリングでしたら、地域を選ばず、「ピンときた」オフィスを予約できます。

カウンセラーとの出会いは縁ですから「ピンときた」という感覚は、とっても大切です!

オンラインカウンセリングに力を入れているオフィスは、ブログやコラム、ホームページが充実している傾向があります。インターネットからカウンセラーの人となりや、オフィスの雰囲気が知れますので、たくさんオフィスを見比べて、好きなところを選んでください。

利用するまでのこころの負担が少ない

オンラインカウンセリングは、インターネット上の手続きのみで予約できます

対面の場合は、カウンセリングを利用するまでにいくつか手順を踏まなくてはなりません。

手順が多い

具体的には「電話やネットから予約」「精神保健福祉士など専門職とのお話」「心理検査」「診察」などの手順があります。医療の支援と並行してカウンセリングを利用する人にとっては必要な手順ですが、カウンセリングだけを利用したい人のなかには、負担に感じる方も多いです。

オンラインカウンセリングでは、カウンセリングまでの手順はシンプルです。

手順が簡単

オンラインカウンセリングでは、予約は基本的にWeb上で行われます「相談内容」「希望の日時」「その他気になること」など必要事項を入力すれば、あとはカウンセリング当日になります。個人開業のオフィスでは、このやりとりもカウンセラー本人と行うことになりますので、手順はいたってシンプルです。

オンラインカウンセリングでも医療の支援が必要だと判断される場合は、通院をお勧めすることがあります。

オンラインカウンセリング5つのデメリット

デメリットに要注意

オンラインカウンセリングを利用する前にデメリットもよく吟味しましょう

オンラインカウンセリングは、利用しやすく便利ですが、その分、便利さゆえのデメリットがあります。なかでも特に注意したいデメリットを5つ紹介します。

  1. こころの準備ができない
  2. 画面越しのため情報量が減る
  3. 対面のに比べて関わりの生々しさが減る
  4. インターネット環境の不具合が生じることがある
  5. 静かに話せる場所を確保しなくてはならない

このデメリットは、人によってはとても大きな障害になりますので、オンラインカウンセリングを利用する前によく検討してください。

こころの準備ができない

対面でカウンセリングを行う場合は、オフィスに移動する間にカウンセリングに向けてこころの準備を整えることができます。しかし、オンラインカウンセリングの場合は、ビデオ通話に接続すればカウンセリングが開始できてしまうため、こころの準備を整える隙がありません

気持ちの切り替え

特に、子育てをしている方や在宅で仕事をしている方のように、カウンセリングの直前まで他の何かに集中していなくてはならない方は、気持ちの切り替えに苦労します。例えばカウンセリングの直前に子どもを叱った日などは、気持ちの高まりを抱えたままカウンセリングに臨まなくてはなりません。

気持ちを切り替えるためには、カウンセリングの前にのんびりできる時間を作るのが効果的です。

自分の儀式

「ひとりで静かに過ごす時間」でも、「ゆっくりコーヒーを飲む時間」でも構いません。自分だけの「気持ち切り替えの儀式」を準備しておくことが効果的です。どうしても切り替えができない日は、そのことをカウンセラーに伝えましょう。カウンセラーが気持ちを切り替える手伝いをしてくれます。

画面越しのため情報量が減る

オンラインカウンセリングは、画面越しのため、カウンセラーから得られる情報の量が減ります

情報量が減ることで、安心できる人もいますが、不安に感じてしまう人もいます。

見えない不安

例えばカウンセラーがメモをとったとき、読めなくても、書いてある文字が見えるだけでなんとなく安心するものです。何も見えないと、「何を書かれたのかな…」と不安に感じてしまう人もいます。「情報の制限」が不安を喚起するということもあり得るのです。

そのほかにも、例えば身振りや姿勢などから得られる情報が制限されるといった弊害もあります。

対面に比べて関わりの生々しさが減る

オンラインは画面越しですから、対面ほと生々しく相手の存在を感じることができません

一番わかりやすいのは目線です。

目線のズレ

画面越しに目を合わせようとすると、カメラ目線をする必要があるのですが、ビデオ通話では、画面に映った相手の顔を見ます。そのため、カメラの位置より少し下に目線がいくのです。このズレはほんのわずかで、気になる人の方が少ないです。しかし、こうした小さなズレの積み重ねが、リアルさを減少させてしまいます。

そのほかにも、「カウンセラーの息遣い」「部屋の匂い」「カウンセラーと一緒に耳を傾けた窓の外から聞こえる鳥の鳴き声」など、対面でしか体験できない生の関わりというものは、確かにあります。

生身の人間と面と向かって存在を感じながら語り合う。そうしたカウンセリングを希望される方は、対面カウンセリングを選択した方が良いでしょう。

インターネット環境の不具合が生じることがある

オンラインカウンセリングはインターネット環境に依存しており、インターネット環境は、時々不具合を起こします

マシントラブル

よくあるトラブルは「画面が固まる」「音声が途切れる」「映像が映らない」です。せっかく対話に集中できていたのに、インターネット環境の不具合で気持ちがそれてしまうこともあります。

突然不具合が起こると焦ってしまいますが、インターネット環境のトラブルは、オンラインカウンセリングでは頻繁に起こることです。カウンセラーは慣れっこですので、焦らず、指示を待っていればなんとかしてくれます

静かに話せる場所を確保しなくてはならない

自宅でカウンセリングを利用していると、来客や家族から声をかけられて、急に現実に引き戻されてしまうことがあります。

役割

カウンセリング中は、こころに目を向けるデリケートな精神状態になっています。急に「パパ役割」「ママ役割」に引き戻されるのは、こころの負担が大きいです。

事前に、「この時間は声をかけないで欲しい」「この時間の来客には対応して欲しい」など、家族とお約束をしておくと良いでしょう。

オンラインのメリット・デメリットを吟味して自分に合った方を選びましょう

ベストな選択を!

オンラインカウンセリングは、近年爆発的に普及してきた心理カウンセリングの形態です。

ビデオ通話でカウンセリングが利用できるため、誰もが利用しやすく、とっても便利です。しかし、対面の生々しさや、オフィスに移動するまでの道中が体験できないことによるデメリットは以外と大きいものです。

これからカウンセリングの予約をしようとしている方は、双方のメリット・デメリットを良く吟味して、自分に合った方を選択してください。

実際にカウンセリングをはじめて「何か違う」と思ったら、遠慮なくカウンセラーに相談してください。よりあなたに合ったオフィスを紹介してもらえるかもしれません。

オンラインカウンセリングを利用したい方へ

当記事を管理しているオフィスは、臨床心理士・公認心理師によるオンラインカウンセリングの専門機関です。詳細をこちらから確認していただき、オフィス選びの参考にしてください。

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