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【心理のオンラインカウンセリングを徹底解説!】メリット・デメリットや注意点
2023.01.09.掲載
2023.02.15.改定
- オンラインの心理カウンセリング、気になるけど不安だな…
- オンラインでどうやってカウンセリングをするんだろう?
- オンラインって対面の劣化版じゃないの!?
「リモート」という新しい文化の誕生とともに、心理カウンセリングもオンラインで行う人たちが増えてきました。
でも、やっぱりカウンセリングは対面の方が良いんじゃないの!?
新しいサービスに疑問はつきものですよね。結論からいうと、オンラインでも、対面に劣らない心理カウンセリングが利用できます。しかし、オンラインと対面のカウンセリングでは、大きな違いがあります。そのため「対面の方が良い人」「オンラインの方が良い人」が出てきます。オンラインと対面の違いをよく理解して、カウンセリングの予約をする前に、自分にはどちらが合っているか、よく検討しましょう。この記事では、オンラインカウンセリングの全体像を解説します。記事を通して、あなたがオンラインカウンセリングを知るお手伝いをします!
-ライター自己紹介-
Writer:K.Suzuki
資格:臨床心理士・公認心理師
キャリア:心理職(教育領域・保健領域)
教員(大学・大学院)
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- この記事は、オンラインカウンセリングを実施しているオフィスのカウンセラーが執筆しています。
- ライターは、臨床心理士・公認心理師ダブルライセンスのこころの専門家です。
- オンラインカウンセリングの利用を検討している人に役立つ情報を発信します!
この記事は、オンラインカウンセリングの専門機関が運営しています。詳細はこちらをご覧ください。
オンラインカウンセリングとは
臨床心理士・公認心理師がオンラインで行う心理カウンセリング
本記事でいうオンラインカウンセリングは、臨床心理士・公認心理師がオンラインで行う心理カウンセリングです。
パソコンやタブレット、スマートフォンなどを利用して、ビデオ通話でカウンセリングを行います。お互いに顔が見えるので、相手の存在を感じながらカウンセリングができます。
オンラインカウンセリングを実践しているカウンセラーは昔からいましたが、リモート文化の爆発的な普及によって、今では、オンラインカウンセリングは対面のカウンセリングと並ぶ、一つの選択肢となっています。
※下の画像は、zoomを利用したオンラインカウンセリングのイメージです。
最初は上の画像のようにカウンセラーとクライエントが横2列に並んでいますが、下の画像のように相手の画像だけ映すこともできます。
自分の映像が入っていると集中できないという方は、相手の顔だけ映す設定にすると良いですよ!
臨床心理士・公認心理師がカウンセラーをしているオフィスを選ぶのが無難です
カウンセラーには「臨床心理士」もしくは「公認心理師」を持っている人を選ぶのが無難です。
オンラインカウンセリングを提供している機関は、企業運営のオフィスからや個人開業のオフィスまで、無数に存在します。そのため、さまざまな資格を持ったカウンセラーがいます。
カウンセリングに関わる資格には、一般企業が交付している、比較的取得が容易なもあります。もちろん資格でカウンセラーの良し悪しは決まりません。しかし、カウンセリングはこころの問題を扱う大仕事ですから、信頼できる資格を有しているにこしたことはありません。
- 「臨床心理士」は、取得するたに莫大な時間と労力が必要とされる資格です。
- 「公認心理師」は、国家資格として一定の信頼が担保されています。
カウンセラーの選択に迷ったときは、一定の信頼と実績のある「臨床心理士」「公認心理師」を選ぶのが無難です。
>>オフィスを運営している機関についての解説はこちらの記事をご覧ください。
>>臨床心理士についての詳細はこちらの記事をご覧ください。
>>公認心理師についての詳細はこちらの記事をご覧ください。
当記事を管理しているオフィスでは、臨床心理士及び公認心理師が行うオンラインカウンセリングを提供しています。
ビデオ通話は無料で簡単に使用できます
ビデオ通話はすでに持っている機械やアプリで利用できます。
オンラインカウンセリングを利用するにあたって、多くの方が心配するのは、「ビデオ通話って難しいんじゃないの?」ということです。
その点については、全く心配いりません。ほとんどのビデオ通話サービスは、驚くほど簡単に使えます。しかも、多くのサービスが無料です。
有名どころのアプリは次の5つです。
- zoom
- LINE
- FaceTime
- Skype
- GoogleMeet
「すでに利用している」「名前を聞いたことがある」というアプリがほとんどだと思います。もちろん、簡単に無料で使えます。
※「自宅にWi-Fiがない」「スマホのデータ通信を制限している」という方は通信料が発生する可能性があるので、注意しましょう。
では、有名どころの中でも特に簡単に利用できるzoom、LINEの使い方を紹介します!
zoomの使い方
zoomは、他のビデオ通話アプリに比べてデータ通信の容量が少なくすむだけでなく、使える機能も多いため、多くのオフィスが採用しています。日本で最も有名なリモート会議のツールで、ここ数年で爆発的に普及・発展しました。
zoomでは、アカウント登録が推奨されていますが、パソコンを使えばアカウント登録をしなくても次の手順で簡単にビデオ通話ができます。
送られてきたメールのURLをクリックするだけですので、操作になれるまでは、この方法でカウンセリングを利用しても良いでしょう。
より詳しい使い方は、こちらの記事を参考にしてください。
LINEの使い方
LINEは、スマートフォンを所有しているほとんどの人が利用しているアプリです。チャットのイメージが強いですが、ビデオ通話も利用できます。
LINEでは、次の手順でビデオ通話ができます。
- チャット画面の右下にある電話マークをタップ
- 電話マークの下に出てくるビデオマークをタップ
手順はこれだけです。
LINEはパソコンにもインストールできますので、パソコンでLINEを使ってビデオ通話をすることもできます。
より詳しい使い方は、こちらの記事を参考にしてください。
データ通信の容量は確認しましょう
自宅にWi-Fiがなくて、データ通信を制限してスマートフォンを使っている人は、データ通信の容量を使い切ると、ビデオ通話が繋がらなくなってしまいます。データ通信の追加には料金がかかるので、今、自分がどのような契約をしているか、確認しておくと良いでしょう。
データ通信の料金についてはこちら記事で詳しく解説しています。
当オフィスのカウンセリングを利用される場合は、ビデオ通話の設定のサポートもできますので、こちらから気軽にご相談ください。
詳細はこちらから!
こちらの記事では、SkypeやFaceTimeなど、zoomやLINE以外のビデオ通話のやり方についても解説しています。
なぜオンラインで心理カウンセリングができるのか
オンラインでも心理カウンセリングに必要な3つの条件は揃っている
オンラインカウンセリングを検討する人が一番心配するのは、「オンラインでも心理カウンセリングはできるのか?」という点です。結論からいうと、オンラインでも心理カウンセリングはできます。
もちろん、オンラインと対面では違いがあります。しかし、オンラインでも、心理カウンセリングが成立するのに必要な条件は揃っています。その条件を、次の3つにまとめました。
- カウンセリングの本質的な構造
- 言葉を使った対話
- 相手の顔を見て話ができる
カウンセリングの本質的な構造
カウンセリングの最も本質的な構造は、対話を通じてクライエントこころを見つめることです。
対話にはカウンセラーとクライエントがちゃんとやりとりできることが必要です。
そのためには、「①言葉」と「②非言語の情報」をお互いにじっくりと伝え合える環境が必要です。対面ではカウンセリングルーム、オンラインはビデオ通話がその環境を保証します。
言葉を使った対話
対話の基本は言葉のやりとりです。
カウンセリングでは「最近気になっていること」「今頭に浮かんできたこと」などがテーマになります。
テーマは言葉を使って共有されます。クライエントから語られたテーマについて、カウンセラーは、言葉を使って感想を述べ、感じたことを伝えます。
こうした言葉のやりとりを丁寧に行うことが、クライエントのこころを見つめることに繋がります。
相手の顔を見て話ができる
言葉のやりとりにさらならる彩を与えてくれるのが非言語の情報です。オンラインカウンセリングでは、ビデオ通話を使用することで、お互いの「顔」から非言語の情報を得ることができます。
例えば、対話に沈黙が訪れたとき、相手の顔が見えないと「話すことがなくて沈黙している」のか、「自分のこころと向かい合って沈黙しているのか」がわかりません。
しかし、顔を見ることができれば、表情から、相手の気持ちを推測することができます。
詳しくはこちらから!
選ぶ前に知っておきたいオンラインと対面3つの相違点
オンラインと対面はやっぱり違う
オンラインカウンセリングであっても、心理カウンセリングが成立するのに必要な条件は揃っています。しかし、オンラインと対面には大きな違いがあるのも事実です。その違いを次の3つにまとめました。
- 目の前に相手がいるか、画面越しか
- 移動が必要か、家から繋げられるか
- インターネット環境か、アナログ環境か
これらの違いは、オンラインと対面のメリットデメリットにつながるものです。これからカウンセリングを利用するにあたり、オンラインと対面のどちらにするか迷っている方は、参考にしていただけると幸いです。
目の前に相手がいるか画面越しにいるか
オンラインカウンセリングと対面カウンセリングの一番の違いは、目の前に相手がいるか、画面越しに相手がいるかです。
目の前に相手がいると、「存在感」「緊張感」を肌で感じることができます。これらはオンラインでは再現できません。この「存在感」や「緊張感」は、良くも悪くも強い刺激になります。オンラインカウンセリングは、刺激が少なく物足りなさを感じる人がいる一方で、刺激が少なく安心と捉える方もいます。
移動が必要か部屋から繋げるか
自宅でカウンセリングができるか、カウンセリングルームまで移動する必要があるかというのも、大きな違いです。
移動しなくてすむということは、時間や金銭的コストが削減でるということです。移動しなくてすむことで、今までカウンセリングを利用できなかった人もカウンセリングを利用できるようになりました。
しかし、気持ちの切り替え作業など、移動中にできることができなくなってしまうという弊害も生まれます。
インターネット環境かアナログ環境か
オンラインカウンセリングは、インターネット環境が必要不可欠です。
「自宅にWi-Fi環境が整っている」「スマートフォンのデータ容量が豊富にある」「モバイルルーターの設備が整っている」人は良いですが、「自宅でインターネットをほとんど使ってこなかった」という人は、新しくインターネット環境を整える必要があります。また、ビデオ通話のようなバーチャル環境は、人にひょっては馴染みがなく、はじめは座りのわるさを感じてしまうものです。
対面では、環境整備が求められることや、座りのわるさを感じることはありません。
詳しくはこちらから!
オンラインカウンセリング5つのメリット
オンラインカウンセリングは対面と比べてメリットがある
オンラインと対面の違いから生じるメリットとデメリットを詳細にまとめていきます。まずはメリットからです。
オンラインカウンセリングには、次のように、オンラインという構造ならではのメリットがあります。
- 移動しなくても良い
- 対面よりも圧迫感が少ない
- 安心できる場所でカウンセリングができる
- 地域を選ばずカウンセリングができる
- 利用するまでのこころの負担が少ない
移動しなくて良い
移動しなくても良いというのは、かなり大きなメリットです。
移動手段や時間がなくて、今までカウンセリングを利用できなかった人もカウンセリングを利用できるようになります。また、交通費がかからないというのも、大きなメリットです。
対面よりも圧迫感が少ない
オンラインでは、画面越しで情報が制限されるため、対面ほど相手の存在感が強くありません。
そのため、対面で人と喋ると緊張してしまう。人を目の前にするとうまく喋れないという方もリラックスしてカウンセリングに臨めるます。
安心できる場所でカウンセリングできる
場所による緊張が少なくて済むのもオンラインカウンセリングのメリットです。
慣れない場所というのは、誰でも緊張するものです。オンラインカウンセリングは、自室など、慣れ親しんだ場所からビデオ通話に接続すれば良いので、そうした緊張を感じることなくカウンセリングに望めます。
地域を選ばずカウンセリングができる
気に入ったオフィスを妥協なく利用できるというのも、オンラインカウンセリングのメリットです。
カウンセリングを利用しようするとき、多くの人はインターネットでオフィスを探します。その際「良さそうなところ見つけた!」と思ったオフィスが遠方であることは多いです。オンラインカウンセリングは場所を選びませんので、地域の縛りがなく、希望するオフィスのカウンセリングを利用することができます。
利用するまでのこころの負担が少ない
オンラインカウンセリングでは、比較的簡単な手順でカウンセリングを始められます。
対面でカウンセリングを利用しようとすると、クリニックやカウンセリングオフィスを訪問しなくてはなりませんし、心理検査や診察など、カウンセリングまでにたくさんの手順を踏まなくてはなりません。
オンラインカウンセリングでは、予約後すぐにカウンセリングが始められるので、その分こころの負担が少なくすむのもメリットです。
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オンラインカウンセリング5つのデメリット
オンラインカウンセリングのデメリットはメリットと表裏一体
オンラインカウンセリングのデメリットは、メリットと表裏一体です。
オンラインカウンセリングは、自宅から接続できてコストやこころの負担も少なく、利用しやすいですが、その利用し易さはデメリットも産みます。
オンラインカウンセリングのデメリットとして、次の5つが挙げられます。
- こころの準備ができない
- 画面越しのため情報量が減る
- 対面のリアルさが減る
- インターネット環境で不具合が発生することがある
- 静かに話せる場所を確保するのが難しいことがある
こころの準備ができない
対面のカウンセリングは、自宅を出て、カウンセリングルームまで移動するのですが、その移動時間が大切だという人もいます。
移動しながら、こころの準備を整えたり、前回のカウンセリングからその日まで何があったのか振り返ることで、カウンセリングの準備を整えるのです。
オンラインカウンセリングでは、移動の必要がありません。そのため、例えばカウンセリングの直前まで家事をしていても大丈夫です。しかし、日常生活から急にカウンセリングに移ると、気持ちの切り替えができないと感じる方がいるのも事実です。
「カウンセリングがはじまるまで10分ひとりで静かに過ごす時間を作る」など工夫できると良いです。
画面越しのため情報量が減る
オンラインカウンセリングは、画面越しで行うため、情報量が少なくなるというデメリットがあります。
画面越しでは、一方向の画角で胸元から上の情報しか得られません。そのため、カウンセラーがメモしている内容や、カウンセリングルームの様子など、対面では自然に把握できる情報が得られず、不安を感じてしまう人もいます。
対面のリアルさが減る
オンラインカウンセリングでは、画面越しのため、カウンセラーの存在が希薄になってしまいます。
目の前に相手がいることで感じる空気の流れ、耳に入る息遣いなど、対面だと感じる存在感は、オンラインでは感じられません。生身の人間と面と向かって、存在を感じながら対話をするカウンセリングを希望される方は、対面カウンセリングを選択すると良いでしょう。
インターネット環境で不具合が発生することがある
オンラインカウンセリングは、インターネット環境に支えられて成立します。そのため、インターネット環境が不安定になってしまうと、カウンセリングに支障をきたすことがあります。
一番多いのが画面が固まってしまうことです、集中して話をしている最中に画面が固まってしまうと、話の流れが途切れてしまい、カウンセリングから気持ちがそれてしまいます。
こうしたトラブルはインターネット環境に依存している以上は仕方がないので、こころの準備をしておきましょう。
静かに話せる場所を確保するのが難しいことがある
カウンセリングでは、カウンセラーとの対話に集中できる静かな環境が必要です。
しかし、オンラインカウンセリングでは、自宅でカウンセリングを行うため、特に家族がいる方などは、静かな環境を整えるのが難しいこともあります。
「オンラインカウンセリングの最中に家族の声が聞こえてくる」「子どもに呼ばれてしまう」「来客がある」のはよくあることです。事前に家族とお話して「この時間は声を書けないで欲しい」など、お約束をしている方が多いようです。
詳しくはこちらから!
良いカウンセラーを見つける方法
ネットで予約しようとすると目移りしてしまう
インターネットでオンラインカウンセリングを利用しようとすると、たくさんの企業やカウンセラーがヒットして、どのオフィスで、どのカウンセラーの予約を取れば良いのか目移りしてしまうという方も多いです。
そんなときは、次の2つを見てみると良いです。
- カウンセラーの資格
- カウンセラーの人となり
カウンセラーの資格を見てみる
どこでオンラインカウンセリングを利用しようか迷ったときは、カウンセラーが保有している資格を見てみるのが一番です。
特に、臨床心理士や公認心理師を持っているカウンセラーは、指定された大学や大学院で学び、資格試験に合格しているので、ある一定のカウンセリングに関する知識を持っていることは保証されています。
もちろん、資格を持っているからといって良いカウンセラーであるとは限りませんが、一つの基準を満たしているという判断基準にはなります。
オンラインカウンセリングが利用できる機関では、カウンセラー紹介のページでカウンセラーが保有している資格を紹介しているところが多いので、確認してみてください。
カウンセラーの人となりを知る
個人で開業しているカウンセラーの場合は、ホームページで詳細な自己紹介や、コラム、ブログを公開していることが多いです。そうしたページを読んでみると、カウンセラーの人となりを知ることができます。
あなたにとって、選択したカウンセラーがカウンセリングの良いパートナーになるかどうかは、知識や経験、資格よりも、あなたとカウンセラーの相性によるところが大きいです。
カウンセラーの人となりが伺える文章を読みながら、ピンときたカウンセラーを選ぶと良いでしょう。
オンラインカウンセリングを受けたい方へ
当記事を公開しているカウンセリングオフィスは、臨床心理士・公認心理師によるオンラインカウンセリングを行っています。詳細はこちらからご覧ください。
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